「させられている」感覚の正体

「〇〇をさせられている」と思う感覚は、
前回の記事に記載した「内需要感覚の予測誤差」だそうです。

このサイトについて」ページにも記載しましたが、
「何かを行う」のは自分の意思です。

どんなにやりたくない行動でも、
自分がやる選択をした。

それを行うことで、
何かメリット(報酬)があると思ったり、
信念があるからです。

上司に無理やり言われたのだとしても、
「言うことを聞いていた方が、今後やりやすい」とか、
「上司に言われたことは絶対に服従しなければならない」といった信念があったり

「嫌だ」という気持ちが勝っていたとしても、
その裏には「それをやる」と決定づけた
「何か」があるはずです。

そして、「させられているのだ」と
脳が判断(妄想)すると、誤差が抑制されず、

自分でやっているにも関わらず、
「他人にやらされている」という誤差により、

自己主体感がなくなっていくそうです。

これは、催眠にかかった時も
このような状態になることがあるようです。

(逆に、自己主体感を持たせるのが、
バーチャルリアリティゲーム。)

予測誤差が続くと、
「本来」と逆になるため、疲れて炎症を起こすそうです。

そして、うつの本質は、
「炎症」だそうです。

この予測誤差を最小にするには、
予測信号か、信念を書き換えればいいのだそうです。

参考文献

乾 敏郎.『感情とはそもそも何なのか』.ミネルヴァ書房. 2018. 210p

脳科学

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